「あなた、昔この案件に関わっていたよね」
「あなた、誰々とつてがあるよね」
そんなふうに、無理やり関連付けて仕事を振ってくる人、たまにいませんか?
「お願いしたい」と言えばいいのに、なぜか“あなたがやるのが妥当”という形に持っていこうとする。
その瞬間、 こちらの選択肢は静かに奪われていく。
無理やり関連付けてくる人の特徴
こういう人は、「あなたが適任だよね」という空気を作るために、過去のちょっとした関わりなどを 強引に本題へ結びつけてくる。
それは、“あなたに頼みたい”ではなく、“あなたがやるべき”という形に変換するための関連付け。
それは、お願いではなく、”妥当性の演出”だと思う。
これは私の予想になるが、こういう人は「仕事を頼むこと」よりも、自分が正しい判断をしている側に立ちたい気持ちが強いのかもしれない。
「あなたが適任だ」という形にしておくことで、自分の判断が正しく、自分の采配が妥当であることを示したい。
これは、ある種の 自己防衛的な反応なのかもしれない。
「頼む」という行為そのものに不安があると、頼むのではなく、“あなたがやるべき理由”を作るほうへ意識が向く。
その結果、関連付けが起きる。
もちろん、本人に悪意があるとは限らないと思う。
選択肢を奪われると、人は「引き受けたくなくなる」
本来なら、「これお願いできますか?」「この仕事をあなたに任せたいです」と指示してくれればいい。
指示されたほうが、気持ちよく仕事ができる。
でも、無理やり関連付けて妥当性を演出されると、どうしても「やらされている感」を感じてしまう。
無理やり納得させられている感じがするからだ。
お願いされれば気持ちよくできる仕事でも、選択肢を奪われる形で振られると、途端にやる気が削がれる。
「あなたしかいないよね」「あなたが妥当だよね」という空気は、 責任の押しつけに近い。
それに対して、違和感や嫌悪感を抱くのは、ごく自然な反応だと思う。
まとめ
無理やり関連付けて仕事を振られると、本題はそのままなのに、自分の立場だけが不自然に固定される。
本来なら、指示を受けて気持ちよくできる仕事でも、“あなたがやるべき理由”を作られると、どうしても「やらされている感」が生まれてしまう。
その瞬間に立ち上がる違和感や嫌悪感は、とても自然な反応だと思う。
私は、この違和感を「私の性格の問題」でも「相手の悪意」でもなく、”こういう構造が働いているから起きるもの”として理解するようにしている。
人は、頼むことに不安があると、お願いではなく“妥当性の演出”に向かうことがあるのだと思う。
その結果、関連付けが起きるのだと思う。

