『プロポーズ大作戦』に見る選択の哲学|後悔があるから未来に余白が生まれる

私は、『プロポーズ大作戦』というドラマが好きだ。

このドラマには、「過去」と「今」と「未来」の関係についてのメッセージが込められているように感じる。
その考え方が、自分の感覚とかなり近い。

だから、この作品に強く共感している。

※この後の文章にはネタバレが含まれます。

あらすじ

『プロポーズ大作戦』は、健(山下智久)と礼(長澤まさみ)の関係を軸に進む物語だ。

健は学生時代からずっと礼のことが好きだった。
ただ、その気持ちを言葉にできないまま時間が過ぎていき、気づけば礼は別の男性と結婚することになっていた。

健は礼の結婚式の場で、過去の写真の中の場面へ戻れる力を手に入れる。

過去の行動を変えれば、現代の状況が少しだけ変わる。
けれど、どれだけ過去を修正しても、礼が結婚してしまうという事実は変わらない。
健が必死に動いても、礼の結婚式という“現実”はそこに立ち続ける。

物語の終盤で、健はついに“現代”で動く。
礼の結婚式という、もう変えられないはずの現実の中で、健は初めて自分の気持ちを行動に変える。

ここで初めて、未来が揺れ始める。

私がこの作品に強く共感する理由

誰でもそうだと思うが、「あのときこうしていればよかった」と思うことはたくさんある。
私にも、そう思う場面はいくつもある。

ただ、私は“過去を変える”ということに、少し怖さを感じている。
もし過去に戻って行動を修正したとして、その結果、今の自分が今より悪い状態になってしまったらどうするのか。
そう考えると、過去に手を加えることが必ずしも正しいとは思えない。

それに、私は、後悔も含めて「今の自分」を形づくっていると感じている。

何もつまずかず、何も悔やまず生きてきたとしたら、今の私という人格は、果たしてここに存在していただろうか。

人は、選択の積み重ねでできている。
その選択の中には、うまくいったものもあれば、間違えたものや、後悔として残っているものもある。

でも、そうした“傷跡”のようなものが、価値観や判断基準をつくり、今の自分を形づくっているのだと思う。

だから私は、「過去を変えることは、今の自分を変えてしまうことでもある」という感覚を持っている。

もし過去を修正して、後悔のない人生を歩んできたとしたら、今の自分は違う価値観を持っていたかもしれない。
それは、“今の自分”を否定することにもつながる気がしてしまう。

だから私は、過去を悔やむことよりも、今の行動を変えることで未来を変えるほうが建設的だと考えている。

『プロポーズ大作戦』は、まさにその感覚を物語として描いているように思う。

過去はもう動かない。けれど、今は動かせる。
そして、今を動かせば未来は変わる。

私がこのドラマから受け取るメッセージは、私の価値観と重なるのだ。
だから、この作品に強く共感するのだと思う。

『プロポーズ大作戦』また見たくなってアマプラをチェックしたけど、 今日も見放題にはなってなかった…残念。

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